「エクスプローラーが遅い」「共有フォルダで目的のファイルが見つからない」。そう感じて代わりのソフトを探す方は多いのですが、ファイル管理ソフトにはいくつかの種類があり、何に困っているかで選ぶべきものが変わります。
結論:まず「どこにあるファイルで困っているか」で選びます。パソコンの中のファイル名を探したいなら検索専用のソフト、画面の使い勝手を上げたいなら多機能なファイラー、会社の共有フォルダ(Google ドライブ・NAS)で、社員みんなが使うなら、エクスプローラーと同じ手つきのまま検索を速くするソフトが向いています。
エクスプローラーで困ることは、だいたい3つ
- 共有フォルダの検索が遅い:Google ドライブ(パソコン版)や NAS は Windows の検索の索引に入らないため、検索のたびに全部を見て回ります(くわしくは「Google ドライブのフォルダの検索が遅い理由」)。
- 中身で探せない・探すと遅い:「あの見積、どのファイルに書いたっけ」を、ファイルの中の文字で探しにくい。
- 同じ場所を何度も行き来する:深いフォルダを開いては戻る、を1日に何十回もくり返す。
代わりのソフトは、大きく3種類
| 種類 | 得意なこと | 向いている人 |
|---|---|---|
| 多機能なファイラー 2画面・タブ・細かい設定 | 画面を分けてのコピー、細かい表示の設定、キー操作の割り当て | ファイル操作が多く、設定を作り込むのが好きな人 |
| ファイル名の検索専用ソフト 例:Everything | パソコンの中のファイル名を、一瞬で探す | 自分のパソコンのファイルを名前で探すことが多い人 |
| 共有フォルダ向けのエクスプローラー代替 例:FolderOS | 共有フォルダでも速い検索・中身の検索・いつもと同じ手つき | 会社の書類が共有フォルダにあり、社員みんなで使いたい会社 |
※ 各ソフトの機能は、それぞれの公式の情報でご確認ください。
会社で選ぶときの4つのポイント
1. 書類はどこにあるか
自分のパソコンの中なら、Windows の検索や検索専用のソフトで十分なことが多いです。Google ドライブや NAS などの共有フォルダが中心なら、そこを速く探せるかが一番大事です。
2. 覚え直しが要らないか
自分1人で使うなら多機能なソフトも楽しいのですが、社員みんなに使ってもらうなら話は別です。見た目や操作が変わると、それだけで使われなくなります。いつものエクスプローラーと同じ手つきで使えるかを確かめてください。
3. ファイルの中身でも探せるか
名前だけでなく、Word・Excel などの中の文字で探せると、「名前の付け方がばらばら」な会社でも見つかるようになります。
4. 消えない・上書きされない仕組みがあるか
共有フォルダでの事故は「上書き」と「削除」です。削除がごみ箱に入るか、同じ名前のときに上書きせず残すかを確かめておくと安心です。
FolderOS(フォルダーOS)でできること
FolderOS は、私たちが「会社の共有フォルダで、エクスプローラーの代わりに毎日開く」ことを目的に作っている Windows 向けのソフトです。
- エクスプローラーと同じ手つき:切り取り・コピー・貼り付け(エクスプローラーとの間でも)、名前の変更、ドラッグ、タブ、表示の切り替え(詳細・一覧・アイコン・大アイコン、プレビュー)、右クリックの「新規作成」「圧縮」「すべて展開」など。アイコンも Windows と同じ絵です。
- 共有フォルダでも速い検索:パソコンの中に索引を作るので、Google ドライブ 24,736 ファイルでの実測で、ファイル名の検索はエクスプローラー 6.7〜7.5 秒に対して 0.004〜0.006 秒でした(測り方の詳細)。
- 中身でも探せる:Word・Excel・PowerPoint、テキスト、文字のある PDF の中の文字で探せます。
- エクスプローラーの設定を引き継ぐ:クイックアクセスにピン留めしたフォルダ、隠しファイルや拡張子の表示の設定は、エクスプローラーのものがそのまま使われます。
- 消さない・上書きしない:削除はごみ箱へ。同じ名前のファイルがあるときは「名前 (1)」として両方残します。直前の操作は Ctrl+Z で戻せます。
- 右クリックで AI に頼む:書類の要約や期限の拾い出しができます。パソコンの中で動く AI を使えば、書類は外へ出ません(「社内の書類を外に出さずに AI で読む方法」)。
正直に書いておくこと
- Windows 10・11 専用です(Mac には対応していません)。
- フォルダを初めて開く速さは、エクスプローラーとほぼ互角です。速いのは検索と、2回目以降です。
- 最初の索引づくりには、ファイルの数に応じて時間がかかります(裏で行うので、その間も使えます)。
いつものフォルダで、エクスプローラーと並べて試してください
Microsoft Store から無料で入手でき、ログインも要りません。会社のフォルダで同じ言葉を検索すると、違いがよく分かります。
まとめ
- 代わりのソフトは「多機能なファイラー」「ファイル名の検索専用」「共有フォルダ向け」の3種類。
- 会社で選ぶなら、書類の置き場所・覚え直しの要らなさ・中身の検索・消えない仕組みの4点で比べる。
- 共有フォルダが中心で、社員みんなで使うなら、エクスプローラーと同じ手つきのまま検索を速くするソフトが向いている。